新之助上布について

”新之助上布”、”近江上布”ってどんな布?新之助上布誕生の秘密(?)と、生地の特徴、検品基準などをご紹介します!




琵琶湖の豊かな大地と湿潤な気候に恵まれ、滋賀県の湖東地域では古くより麻の織物業が盛んでした。“高宮布”と呼ばれ珍重された上質の麻布は、古くは鎌倉時代にまで歴史を遡ることが出来ます。その後近代にかけては近江商人の手で麻布が商いされ、“近江上布”の名が全国に知れ渡るようになりました。
戦後、時代の変化もあり湖東地域の麻織物業、特に着物地に関しては生産数はかなり少なくなってしまいました。大西新之助商店はその湖東の彦根市稲枝地域で60年織物にたずさわってきました。今では手織り・絵絣の伝統的工芸品、”近江上布”を生産する数少ない機屋の一軒です。




大西新之助商店で生産するのは、苧麻の紡績糸を用い、手作業の型紙なせん技法で絵柄を付け、レトロな半手動の高機で手織りする“近江上布”。当店の生産する手織り生地は国の伝統的工芸品に指定されています。手間と時間をかけ織りだされる伸びやかな型紙なせんの絵絣は、手で描いたかのような色のにじみ、自由な線の華やかさを持つ絵絣です。




しかし伝統的工芸品に指定される近江上布は、その絣柄を表現するために糸の染めや、織りなど様々な工程を手作業で行わなくてはなりません。非常に時間もコストもかかります。多くを生産することはできず、もちろん価格も高くなります。
本来夏のふだん着であるはずの麻織物…もっとたくさんの方に、気軽に楽しんで頂きたい!




そんな思いから、”新之助上布”は始まりました。機械織りで洋服地のちぢみ地を生産していた経験を生かし、生まれたのが”新之助上布”一番の主力商品。先染めの紡績糸を用いて機械織機により縞や格子を織り出す機械織りの着尺です。
もちろん機械織りですので、伝統的工芸品の近江上布としての指定は受けません。しかしふだん使いとして十分に手の届く価格ながら、細番手の麻糸が生み出すしなやかな風合いが楽しめ、手入れも自宅で洗濯が可能という簡便さ。また着物としての用途にとらわれない色柄は、洋服のような感覚で気軽に夏の着物を楽しんだり、またシャツやカバンなど、普段使いの洋装品に仕立てたり…と手に取る方の自由な発想で楽しめると幅広い世代の方に好評を頂いています。




機械織りでは生産方法を工夫することにより、一台の織機で同時に複数の柄を織り進めます。このため、生産する着尺のほとんどが一点物となっています。多くの色柄を同時に織る事で、価格を抑えつつお客様にたくさんの選択肢の中から「特別な一枚」を選んで頂けるようになりました。
反物の耳によこ糸の飛び出しが見られるのは、複数の反物を一度に織るためです。



複数の柄を一度に織りますので、ある特定の色柄のみを単独で再現するのは難しい場合が多いです。このため、新之助上布では過去に作った色柄をそのまま再生産する事はほとんどありません。
シーズンごとに表情を変える新之助上布。一期一会の出会いを楽しんで頂けましたら幸いです。



新之助上布には近江上布の特徴でもあるちぢみ加工が施されています。
新之助上布のちぢみ生地には綿麻と本麻がありますが、本麻は細番手のラミー麻100%の夏の着物地。綿麻は本麻よりも少し太い番手の麻糸と綿糸の交織です。薄手ではありますが本麻ほどではありませんので、単衣の季節の着物、また夏の浴衣として…用途に合わせて長くお楽しみ頂けます。

風合いについては個人の感覚の部分もあるかと思いますが、当店では出来るだけ国内で紡績された細番手の上質な糸を使うこと、最後の加工でのシボ立ちも控えめにすることで、がさつかず、麻のハリの中にもしっとりとしたしなやかさが出るよう心がけています。
当店の商品を手にとられたお客様からのご感想は、ショップの「お客様からの声」ページにも掲載されていますので、どうぞ参考になさってくださいね!




【新之助上布の生地について】

織り上がった生地は、最後に一反一反目視で検品を行っています。生産中にキズのついてしまった反物の販売は行っておりません。
中には以下のような状態のものもありますが、これらはB品ではなく正規品として出荷しております。



横糸がわずかに届かず、小さく穴があいたような状態になることがあります。
製造工程で生地をフックにかけた跡であることが多いです。反物の耳から5mm前後までのこのような小穴は、仕立てた場合縫い代に隠れる部分として正規品扱いで出荷しています。穴の大きさがあまりに大きく生地が破れたようになっている場合は除きます。ストールや兵児帯キットでの販売時は、生地耳をそのままで使う場合を想定して小穴は避けてカットしています。



麻の糸は自然素材のため、太さが一定ではありません。色柄や、糸のコンディションにより糸の節(ネップ)が目立つ場合があります。生地幅の3分の1を超えるなどあまりに大きい場合はキズ扱いとする場合がありますが、基本的には自然素材の風合いとして正規品扱いになります。



新之助上布の機械織り着尺では、複数のデザインを一台の織り機で織りあげます。それぞれ違うデザインの経糸(たていと)に同じ色の緯糸(よこいと)を通して織りあげるため、経糸と緯糸の色が異なる場合がほとんどです。このため多くの生地に霜降り感(ダンガリー)が生まれます。霜降り感の強弱は色の組み合わせによって変わり、縦と横がなじんでほとんど霜降り感の見られないものから、生地によっては角度によって違う色に見えるような玉虫感(シャンブレー)のある生地や、ムラ感の目立つ生地などもあります。
ウェブショップでは写真に加え、言葉での説明も加えて出来るだけ生地の色味、質感をお伝えするように心がけていますが、色の表現は主観による部分も大きく、また画面上に表示されます画像の色はお使いのモニターによっても変わってしまいます。
お客様のイメージされます商品の色と、実際の商品の色に多少の差異が生じる可能性があることをあらかじめご了承ください。

赤、青と言い切れない複雑な色味に仕上がることの多い新之助上布、先染めの織物ならではの風合いを楽しんで頂ければと思います。







本麻、綿麻、素材別の生地の風合いや特徴は各特設ページへどうぞ!



※新之助上布のウェブショップ、ショップブログ、公式サイトの文章や写真を無断で転載・引用することはお断りします。掲載されている文章をお使いになりたい場合は当店まで連絡の上、元記事へのリンクをお願いします。


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    お越し頂きありがとうございます。webshop担当の藤岡です。新之助上布ウェブショップでは、滋賀県彦根市で伝統的工芸品「近江上布」を製造する大西新之助商店のオリジナルブランド、”新之助上布”の製品を工場からお買い求めいただけます。ふだん着の麻織物、新之助上布をたくさんの方に手に取って頂ければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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